やっぱり琳派!

京都岡崎 細見美術館

「琳派展II・歌ごころの世界」

1999年9月10日〜12月5日

この展覧会は古典文学のイメージを絵画、工芸の中で表現した琳派の作品の展覧会です。

俵屋宗達、尾形光琳は平安時代の「伊勢物語」など古典に夢を馳せて、斬新な様式の中にも日本人の美意識を追求していったのではないでしょうか(東下りを主題としたものが多いようです)。また、尾形乾山は漢詩を、酒井抱一は俳諧を、自らたしなんでいました。そんな彼等の生活、交際の中で生まれた作品が存分に楽しめる展覧会です。

<過去に拝見したお気に入りの展覧会>

東京南青山 根津美術館

「琳派の造形」物語絵と草花図の世界
 国宝八橋蒔絵硯箱と燕子花図

1999年4月23日〜5月9日
(4月26日、5月6日は休館)

尾形光琳のあの燕子花図(国宝)が拝見できる季節になりました。

琳派独特の意匠性豊かで斬新なデザインの八橋蒔絵硯箱(国宝 尾形光琳作)や、二曲一双の夏草図(光琳作)などが出品されています。

京都岡崎 細見美術館

「琳派展I・花遊びの系譜」

1998年9月19日〜12月6日

98年の3月にできたばかりの細見美術館には細見家三代のコレクションが収蔵されています。大江匡氏の設計の建物は忍者屋敷みたいで(来野先生弁)、3次元空間をうまく利用した素敵で不思議な空間です。

私は11月に、洗練されたデザインの琳派作品を京都、大阪、江戸と存分に鑑賞しました。また、岡崎公園の紅葉もとてもきれいでした。

東京南青山 根津美術館

「燕子花図と藤花図」
 四季 草花の華やぎ

1998年4月24日〜5月10日

国宝の燕子花図にはやはり、圧巻でした。装飾画ながら燕子花の群れのリズムを力強くとらえた左隻と空間を意識して、奥行きを感じさせられる右隻のコントラストが絶妙なのです。この屏風絵は琳派の尾形光琳が江戸時代(17C)に制作したものです。
鈴木其一の六曲一双の鮮やかな夏秋渓流図(江戸時代19C)もダイナミックでした。

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